2016.6.12	第 1 日目

　　　成田発　大連・旅順まで。

2016年6月12日～6月19日の8日間　ユーラシア旅行社の

「大連からハルピンへ、中国東北部5都市紀行」
というツアーに参加してきました。
　　　　　　　　　　(参加人員　12名　男性8名　女性4名　うち夫婦1組）　

今年2月　南米ボリビアの「天空の鏡　ウユニ塩湖」の旅が　出発間際に経由地米国
査証制度が急に変更になり､イランその他に渡航経験のあるものは　大使館に出頭し
て正規査証を取る必要ができたのですが　出発までに査証申請の日数が足らず､や
むなく参加不能となり､その後も5月出発予定の今回と同じツアーが間際に5人のキャ
ンセルが出て催行不能となったなどなどで､当方としては久しぶりの海外旅行となりました｡

　
いつものように､最初に今回の周遊コース略図を揚げておきましょう｡

今回の旅行の当初日程表は次の通りです｡

行程表
第一日目 （6/12）	成田発　13.25　中国南方航空ＣＺ630便 大連国際空港　15：35着 （飛行時間3時間、時差-1時間） バスにて旅順へ。	旅順泊
第二日目 （60/13）	旅順市内観光。　日露戦争最大の激戦地「203高地」・乃木将軍と露軍ステッセル将軍の会見場所「水帥営」・露軍防御要塞跡「東鶏冠山北塁」他。 その後大連にバス移動。大連市内観光。 旧満鉄本社・宿泊の大連賓館(旧ヤマトホテル）内部観光・人民広場散策。 夕食は老舗店「天天漁港」にて海鮮料理へ。	大連泊
第三日目 （6/14）	08：30大連北駅から新幹線で遼寧省の省都藩陽へ。 10:03藩陽着。藩陽市内見学。 「九・一八事変記念館」 「二代皇帝ホンタイジの陵墓北陵」・ 「瀋陽 故宮」	藩陽泊
第四日目 （6/15）	（瀋陽市内観光続き） 清朝の始祖　ヌルハチの陵墓東陵」・ 「張作霖・張学良旧居」等　観光。 繁華街「中街」散策	藩陽泊
第五日目 （0/16）	09：09　瀋陽北駅から新幹線で吉林省の省都長春へ。10:34長春着。 此処は旧満州国の首都だったところで、長春市内観光。 「ラスト エンペラー溥儀の住居「偽満州国皇宮陳列館」・「南湖公園」・「偽満州国国務院」・「旧関東軍司令部」「関東軍司令官官邸」・「偽満州国軍司令部」他。	長春泊
第六日目 （6/17）	「黒竜江省博物館」・「東北烈士記念館」 09：12長春北駅から新幹線で中国最北端黒竜江省の省都ハルピン（哈爾濱）へ。 10:08ハルピン（哈爾濱）着。市内観光。	ハルピン （哈爾濱）泊
第七日目 （6/18）	ハルピン市内観光。 ロシア風建物の中央大街・ロシア人街・旧アレクセイ聖堂・ウクライナ教会・ユダヤ教教会・ （夜はオプションで「ロシア舞踊ショウ」）	ハルピン （哈爾濱）泊
第八日目 （6/19）	08：05　ハルピン空港発　中国南方航空ＣＺ6085便 成田空港　11：50着（飛行時間2.45時間、時差+1時間） 　　　ーーー旅の雑感ーーーー	成田帰着

満州は　西欧列強に遅れて進出した日本の海外植民地の中心であり､いわゆる大東亜
共栄圏･五族協和の柱でもあった地域でかねて行ってみたかったところなのですが､どう
いうわけか､出かけるのが遅れ遅れになっていました｡
なにはともあれ　12日成田空港出発です。 

 

中国南方航空は例によって荷物をたくさん抱えた中国人で満席であり､そのため成田
でのチェックインにもかなり時間がかかりましたが､飛び立ってみれば飛行時間はわずか
3時間。　 やはり近い隣国はいいですね｡

大連国際空港も立派なものであり､大連の市街も北方の香港と言われるほど立派ですが､
初日はまず大連からバスで1時間あまり走って　旅順の街に向かいます｡

元々旅順は大連市旅順口区といわれて大連と一続きなのですが､ここは司馬遼太郎の
｢坂の上の雲｣で描かれた日露戦争の大舞台ですね｡

旅順の街に入ると　丘の上に塔が見えてきました｡

これが日露戦争終結後の1909年 連合艦隊司令長官東郷平八郎と陸軍第三軍司令官
乃木希典が建立した白玉山表忠塔で この地で亡くなった日本兵約1万5000人が祀られ
ています｡

17：30　旅順港に面した今夜のホテル　大連営港大酒店に到着。

多くの場合　日本人は大連市内のホテルに泊まることが多いようですが､ここは旅順軍港
の目の前であり､ここに集結したロシア極東艦隊を出港させないためにこの港口を貨物船
で閉塞を試みた戦死した軍神広瀬中佐の舞台でもあることを思うと感慨深いですね｡

1.  轟く砲音（つつおと）、飛来る弾丸（だんがん）。
荒波洗ふ　デッキの上に、
闇を貫く　中佐の叫び。
「杉野は何処（いずこ）、杉野は居ずや」。

2.  船内隈なく　尋ぬる三度（みたび）、
呼べど答へず、さがせど見へず、
船は次第に　波間に沈み、
敵弾いよいよあたりに繁し。

3.  今はとボートに　移れる中佐、
飛来る弾丸（たま）に　忽ち失せて、
旅順港外　恨みぞ深き、
軍神廣瀬と　その名残れど

（我々の世代は　部下の杉野兵曹長を閉塞船内で探す広瀬中佐の「杉野はいずこ？
杉野は居ずや？」の文部省唱歌をいまだに覚えていますね。）

ホテルの自室から望遠でながめた旅順の軍港です。

窓外に見える尖塔は　第二次大戦のソ連戦勝記念塔。

この日の夕食はホテルで、全12皿ほど出てきまして、味はまあまあでした。　
ビールは懐かしい青島ビール。（250元=450円）

食後　ミネラル・ウオーターを買いに数人で出かけましたが　1瓶=1元≪ホテル食堂
では10元=180円）（メンバーの中に中国語を10年ほど習っている婦人がいて、町の
小さな商店での買い物に便利しました。

この夜は　ホテル前の小公園を少し散歩し、早めに就寝。

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