リスボン自由観光（市電28番線､コメルン広場､ロシオ広場､
グルベンキアン美術館､リスボン発パリ経由帰国の途へ
（機中泊）
6/14 リスボン最後の日ですが今朝も宿泊しているホテル自室の窓から リスボン空港
に飛行機を眺めながら 朝のタバコを燻らしました｡
朝食後 今日のリスボン市内観光に出かけている間に 正午のチェックアウトタイム
が来てしまうので スーツケースをホテルに預け､朝9:30ホテル出発です｡
まず昨日乗れなかった市電28番の巡回コースに再チャレンジしようと 数名を除き
添乗員とともに地下鉄でBaixa chiade駅へ｡昨日と逆コースで市電28番線乗車を
狙います｡
カモンイス広場で大詩人の像を眺め すぐ横の市電28番線乗場で待ったところ
今日は大変ラッキーに､程なくお目当ての電車到着｡
始発駅で､行列の先頭近くだったので ほぼ全員椅子にも座れました｡
｢これなら逆コース終点の昨日のマルテインモニス広場まで乗って行こう｣とほぼ
35分ほどの市電ツアーを楽しむことになりました｡
途中の写真をずらっと並べてみます｡
これで昨日炎天下50分待って乗れなかった雪辱を果たしました｡
別の電車でコメルシオ広場へ｡
ここは｢貿易広場｣という意味ですが､元来リベイラ宮殿があった｢宮殿広場｣であり､
1755年リスボン大地震で ほとんどが崩壊したが､宰相ﾎﾟﾝﾊﾟﾙ侯爵は宮殿を再建
せず､ポルトガル繁栄の時代を取り戻すべく積極的な都市開発を行い､現在の姿
の基を作ったもの｡
170ｍ×170ｍの広場のテージョ河側の中心には リスボン大地震の際のポルトガル
国王であり､宰相ﾎﾟﾝﾊﾟﾙ侯爵をして復興の指揮を執らしめたジョゼ1世
（1714ー 1777年）の像が建っています｡
また反対側のアーケードは アウグスタ通りに通じています｡
テージョ河をちらっと眺め､電車でロシオ広場へ｡
ロシオ広場はペドロ4世広場とも呼ばれ､中世には迎賓館であるエスタウス宮殿が
あり､後には異端審問を行う宗教裁判所となったところですが､現在はリスボン市民
が待ち合わせ場所として好むところとなっており､18世紀から営業している店も含め
多くのカフェがあって賑わっています｡各自カフェで一息入れました｡
さて､ロシオ広場をでてから､地下鉄でホテル近くに戻り､12:40からホテルにほど
近いグルベンキアン美術館というのに向かいました｡
ホテルのチェックアウト時間は過ぎているので､リスボン空港に向かうまでクーラー
の効いているところで あれこれ美術鑑賞するもよし､各自ここのカフェテリアで
昼食を摂るもよし､ノンビリ庭を眺めるのもよし・・・・､というのが添乗員のアイデア
で､なかなか良い着想でした｡
ここはイスタンブール出身の石油王の個人コレクションを集約して1969年に開設
された美術館で展示室も9室あり､西洋美術から､ギリシャ・ローマの古代美術､
イスラム美術､中国の古美術､日本の漆器に至るまで 幅広い収集品ですね｡
またグルベンキアン財団が広い敷地に庭園や遊歩道も設けているので､ゆったり
した気分になれます｡
展示品のほんの幾つかを紹介しておきましょう｡
14:00から 美術館のカフェテリアで昼食｡
メニューはいわゆるカフェテリアメニューで､あまり当方の口に合わないので
黒ビールを飲んで庭の景色など眺めていましたが､最初雀がおずおずと､次い
で目の前の池周辺にいるハトが､当方の皿を目指し・・・・｡
ハトの方はかなり大胆で 此方が追い払わないと見極めると､当方の皿の上に
堂々と載って・・・｡
衛生上の問題もあり､時々ウエイターが追い払いに来ましたが､当方は面白がっ
て写真など撮っていました｡
さて美術館観賞も終えて 15時過ぎホテルに帰着｡
預けてあったスーツケースをバスに積み込み､16時ホテル発､リスボン空港へ｡
これからの予定は 18:40 リスボン発 AF1925便でパリへ｡
22:10 パリ 到着（時差+1時間）
乗継の羽田行きは 23:25 パリ発 AF274便
（羽田着 15日18:20（時差+7時間））､ の予定だったのですが､リスボン発の
ＡＦ1925便が搭乗開始も遅れ､実際離陸したのは 19：47｡（67分遅れ）｡
パリでの乗継時間が ＥＵ出国手続きも含め75分しかないので間に合うか怪しく
なってきました｡兎も角｢我々が羽田行きに乗るまでは 羽田行きの飛行機の出発
を待たせる｣というのでとりあえずは リスボンの上空からの景色を楽しんでおくこ
とにしました｡
シャルルドゴールの空港ビルにリスボン便がついたのが23:00近く｡
エールフランスの地上職員がつきっきりで出国審査の手伝いをしてくれたのは
良いのですが そのあと 羽田行きのゲートまで｢走れ､走れ！｣の大号令｡
職員は若い屈強な男子ですが､こちとらはジイサン･バアサンの団体､｢心臓麻痺
を起こすぞ！｣と息も絶え絶えにやっとＡＦ272便へ｡
離陸したのが､23:41｡
乗客はどうやら間に合ったものの､スーツケースなどの積み替えが間に合わなか
った懸念も大です｡
なにはともあれ今夜は機中泊｡
