第六日目 2012年6月26日

ウイリアムテル特急にてルツエルンへ。
ルツエルン市内観光。

この日はルガノから北に200km ルツエルンまでウイリアムテル特急で
移動です。 ウイリアムテル特急というのは列車とルツエルン湖(フィーア
バルトシュッテテ湖)の船とが組み合わされた夏季限定の特急列車です
が 我々の出発前に土砂崩れで鉄道が一部不通となり 土砂崩箇所の
手前で列車を降り バスでルツエルン湖の船に連絡することになります。 


ご承知のようにウイリアムテルはハプスブルグ家の代官に反抗し息子
の頭の上のリンゴを射抜くことを命じられ見事成功したという、14世紀
にスイス中央部に住んでいたとされる伝説上の弓の名人すね。


スイス建国の象徴として現在でもスイス人の多数はその実在を信じて
いるとされ こうして特急の名前にもつけているわけです。

9:12 ルガノ駅で ウイリアムテル特急に乗り込み。


ベルリンツオーナ駅で パノラマカー付車両に乗り換え。



やはり天井まで窓が広がっているパノラマ・カーは快適ですね。

ここからアルプス越えが始まり、窓の外にはレヴェンテイーナの谷です。
アイロロ駅を過ぎると長さ14kmのゴッタルドトンネルに入り このトンネル
内でスイスを東西に走る氷河特急と交差するそうです。

11:07 ゲッシネン駅に到着、先日の土砂崩れでここから先は一時不通となっ
ているので ここでバスに乗り換え、フィーアバルトシュテッテ湖(ルッテルン湖)
のクルーズに乗り継ぎます。


まずは 船内サロンで昼食。



ゲッシュネン駅の辺りから時々霧雨が降りましたが 湖の上では靄が情緒を
増し、悪くありませんね。




観光船らしく 外輪船で またズルツアー製のエンジンンもよく手入れされて
いて船客が見物できるようになっており これも面白かったです。



湖岸の町・村に こまめに寄港するのは 観光客のためのみならず 住民の日常の
交通手段になっているせいでしょうね。

これも乗り降りする人々の顔や様子を眺めていると飽きません。



15時前にルツエルンの波止場に到着。

現地ガイドと落ち合って、ルツエルンの市内観光です。



実はこの町は21年まえ 家内と欧州一周旅行の折に訪れているのですが、懐かしく
見て回ることができました。

先ずはルツエルンの象徴 瀕死のライオン像から・・。

大きな石崖に彫られたこの浮彫は、本写真紀行の第1日目のスイスの概要欄に記
した通り、フランス革命時にルイ王朝を守って最後まで奮闘したスイス傭兵たちの
慰霊碑でもありますね。



次いでカペル橋へ。

ここは背後の山の城壁と合わせて街を守る防壁の一部であり、14世紀に造られた
ものであり、木造の橋としてはヨーロッパ最古の貴重なもの。
1993年火災で一部焼失したが 今は見事に修復されています。この付近の感じは
変わっていませんね。


さらに日本にもゆかりのあるフランシスコ・ザビエルを讃えたイエスズ会の
バロック教会へ。



7:20 今夜のホテル ラデソン・ブルへ入り、19:00からホテルでビュッフェ
方式の夕食。

今日も変化に富んだ一日でした。



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