朝8:55ホテル出発。
まずブラショフから南西26ｋｍにあるブラン村の岩山の上にあるブラン城へ。
9:35 ブラン城に到着。
ここはドラキュラの城とされますが､昨日書いた通りこれはアイルランドの
小説家ブラム･ストーカーが小説･演劇で勝手にイメージした世界であって
ドラキュラことブラド・ツエペシュ公はこの城に住んだことは無いようです｡
(数か月滞在したことはある)
この城は1337年ワラキア平原から入ってくるオスマン朝の兵士をいち早く発見
するために築かれたものといわれ､14世紀末にはワラキア公ヴラド一世(プラド･
ツエペシュの祖父)が国境監視･軍事･税関用として此処を居城にしていたもの。
時代はずっと下って1921年 城はブラショフ市からルーマニア国王フェルデイ
ナンド1世の王妃マリー(英国エデインバラ公の長女)に寄付され､マリー王妃
が大改造した｡
中はこじんまりした部屋が､曲がりくねった階段や秘密の階段などと組み合わされ､
テラスからの展望とも相まってなかなか面白い小城で 別荘として暮らしたら楽しい
であろうなと思わされます｡
現在はマリー王妃の改造した状態を中心に､ドラキュラ伝説で訪れる観光客のため
にも配慮して小説家ブラム･ストーカーや モデルとされたブラド・ツエペシュの肖像
なども展示している｡
11:30からの昼食後 バスはシナイアへ向かいます｡
シナイアは ルーマニアの中央を走っているカルパチア山脈に抱かれている
ようなプチェンジ山の中腹に位置し､標高800ｍ｡
17世紀建立のシナイア僧院とペレス城があります｡
18世紀には王侯貴族の別荘地となり 今でも夏は避暑地､冬はスキーリゾート地
として利用されたいます｡
シナイア僧院は1695年ワラキア公によって建てられたものです｡
内部にはびっしりとフレスコ画！｡
またシナイア僧院にはカロル一世が建てた新しい（僧院本体よりも）建物もあり､
その内部もご紹介しておきましょう｡
ペレシュ城
カロル一世は17世紀にドイツから迎えられたルーマニア国王で1875年彼が夏の
離宮として8年の歳月をかけて建設したもの｡
多くのドイツ人が呼び寄せられて建築に従事し､そのままこの周辺に住みついた
ケースも多い由｡
ドイツ出身の国王なので ドイツルネッサンス風の建築で内部には､160の部屋が
あり スペインの部屋､アラブの部屋などイタリアルネッサンス､バロック､ロココなど
装飾や家具で飾られており セントラルヒ―テイングや映画館まで完備したもの｡
（内部の完成には更に30年を要したとのことです）
但し､重厚に仕上げられているものの どの部屋もいわばデコデコの装飾過多の
感があり､そのデコデコぶりには恐れ入りました｡
館内を回遊しながら､そのデコデコぶりを写真に撮影しておけばよかったと思った
ものの､写真撮影には内部入館時に 入場料のほかに千円の撮影券を買っておく
ことが必要で､撮影券を持たないものはカメラを預けるか鞄などにしまうことが求め
られたので､手遅れでした｡
17：46 ブガレストのラマダパークホテルに到着｡
今夜はこのホテルで夕食一泊し､ブガレストの観光は明日です｡
