第二日目	2011年9月27日

ワルシャワ市内観光

今日から実質的なポーランド観光の開始で､今日は一日首都
ワルシャワの市内観光です。

まずはポーランドの地図と概要から。

ポーランドの概要
正式国名		ポーランド共和国
面積		約32万ｋ�u(日本の4/5)
人口		3811万人(2009年)
首都		ワルシャワ(人口:170万人､首都圏人口:329万人)
政体		共和制
民族構成		ポーランド人96.7％､その他ドイツ系0.4％､ ベラルーシ系0.1％､ウクライナ系0.1％
宗教		ローマ・カトリック90％､他にポーランド正教会 (東方正教会)､プロテスタントなど。
言語		公用語＝ポーランド語（スラヴ語系）中高年にはドイツ語やロシア語が､若年層には英語ドイツ語が比較的通じる。
歴史		現在のポーランドの国境が定まったのは第二次大戦以後｡それまでは 大きく版図を広げたり､あるいは地図上から国自体が消滅したり 激動の歴史であった･紀元前に青銅器文化があり､その後南部からスラヴ人が移動､5-7世紀には 各地に部族国家が成立､その中のポラーニエ(平原の民)族が国家統一。 ･その後又部族国家分立し､1302年再び統一国家に｡(首都 クラクフ)。 ･1410-1466 ドイツ騎士団を破り バルト海への出口を確保｡ライ麦を 外国商人へ売ってヨーロッパの穀倉としての地位を獲得｡ (天文学者コペルニクス(1473-1543)もこの時代のポー-ランド人) ･17世紀には スウェーデン､プロイセン､ロシアの勢力が進出し､1772-1795 ロシア･プロイセン･オーストリアによるポーランド分割が行われ､ポーランド国家は消滅｡その後ロシアに併合｡ ･1863年1月 ロシアに対するポーランド独立運動の蜂起がおこるも鎮圧 される。 ･1918年11月 第一次世界大戦時の国際情勢のバランスと思惑から 各国がポーランドの独立を支援｡ ルブリンにポーランド共和国政府が樹立される。 ･1939年9月1日 ドイツ軍が西部国境から侵入して第二次世界大戦が勃発､17日にはソ連軍が東部国境から侵入して 再びポーランドは地図上 から消滅｡ ･ドイツの敗北により第二次世界大戦は終結､(この間ポーランド人口の1/6にあたる600万人が死亡､都市の大半も破壊された)ソ連の軍事力によって国土が解放されたため その後はポーランド共産党による一党独裁体制となる｡ ･1980年グダンスクの造船所で結成された自主労組｢連帯｣が全国に広がり､組合員950万人を得たが戒厳令布告により 抑え込まれる。 ･1989年 ソ連ゴルバチョフによるペレストロイカに呼応し､1990年自由選挙によって連帯系の候補が圧勝して非共産党政権が誕生 ワレサが大統領に就任｡ ･自由化による経済発展と､金融引き締めによる倒産失業の増大とが交互し､1995年共産党系の大統領がワレサを僅差で破って就任したが､旧体制への回帰を意味せず､1999年にＮＡＴＯに加盟､2004年にはＥＵに参加。 現在はユーロの導入に運動が高まるなど 西欧化への動きが進んでいる。
経済･産業		･歴史的には欧州へのライ麦供給源の農業国であったが共産主義下でも大規模化､集団化の動きは無く今でも農業の90%が個人農家｡そのため効率は高くないが 近年はそれが高付加価値の有機栽培作物の生産には メリットとなり､ベリー類､茸類など 欧州全域への輸出量も多い｡ ･工業も EUの工場としてパソコン テレビなどの多く を生産しており､乗用車･トラック･バス･路面電車･鉄道 車両などの生産も盛ん。 ･石炭をはじめとする鉱物資源も豊富で 琥珀は世界最大の産出国。

ワルシャワで泊まったホリデイインは全館禁煙でホテルの外でないと
喫煙できないため､午前2時半ごろからホテルの玄関先や周辺を散策､
朝食を挟んで近くのワルシャワ中央駅まで一人で足をのばしました｡

昨夜眺めたスターリン様式の文化科学宮殿は 現在各種研究所･大劇場･コンベン
ションホールなどに用いられています｡

 37階建 塔の高さは234ｍ､総面積12万3000�u､ワルシャワで一番高い建物で良い
目印になりますが 権威主義的な風貌で街の景観と合わず､ワルシャワ市民には
不評なようです｡

今日は一日市内観光で9:20からバスで出発｡

ワルシャワの市内観光はワジェンキ公園から｡

ポーランドは1772年､1793年､1795年と三次にわたりロシア･オーストリア･
ドイツ三国に分割され 国自体が一時消滅､1815年にはロシア領に編入され
たのですが､1918年独立を回復し､その折活躍したピルスーツキの像が公園
前にあります｡

またこの公園内には 有名な｢柳の下のショパン像｣もあり観光客が必ず写真
を撮っていくところです｡
(ショパンは1810年ワルシャワ近郊で生まれ 6歳でピアノの天才､7歳には
作曲を始めたと言われていますね)


更にここにはポーランド最後の王ポニャトフスキーの夏の離宮宮殿も
あり､見どころ沢山で 気持ちの良い公園です｡



11:00から聖十字架教会を見学。

ここはパリで亡くなったショパンの心臓が壁に埋められていることで
有名です。


聖十字架教会の前の科学アカデミー前には 地動説で有名なポーランド
出身のコペルニクス(1473-1543)の像があり､又ワルシャワ市内には
ノーベル化学賞で有名な此処出身のキューリー夫人(1867-1934)の
生家が 現在キューリー博物館として残っています｡

11:30からワルシャワ旧市街歴史地区の見学｡16世紀末の雰囲気を残す
綺麗な街並みですが ほとんどは復元されたもの｡
壁のシミ一つまで忠実に復元されており 歴史遺産を残す市民の意気
ごみを表しています。


旧市街から新市街に移り､第二次大戦中の占領ドイツ軍に対する
ワルシャワ蜂起(1944)の記念碑を見学｡



ショパン博物館でショパンの使ったピアノなども見て昼食｡

昼食後は15:00から各自フリータイム｡

当方は添乗員とともに旧王宮などを廻りました｡


この旧王宮は1956年ジムグトン三世が 首都をクラコフからワルシャワ
に移した時に建てられ､かってはヨーロッパで最も美しい宮殿の一つと
言われていたものですが､第二次大戦の折に破壊され､その後苦労して
当時のバロック様式で1988年に復元完了したもの｡

本当に美しい宮殿です｡旧王宮見学後トラム(市街電車)と地下鉄を乗り
継いでホテルに帰着｡

夜は小さな演奏会場へ出かけて ショパン ピアノコンサート鑑賞｡

(演奏者はエヴァ女史でした)

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