エジプト写真紀行３（現地２日目）アブメナ遺跡と聖メナス修道院

アブメナ遺跡と聖メナス修道院見学、カイロへ

エジプト観光、現地2日目の2月５日は　アレキサンドリアを出て西方に一時間半ほどバスを走らせ　アブメナ遺跡と聖メナス修道院を見学しました。
　このあたりは　4-6世紀に地中海最大の宗教都市があった由で、所謂コブト教の聖地です。
当方不勉強で　コブト教については全く不知でしたが、ローマ皇帝がキリスト教を弾圧した時代からのエジプトでのキリスト教徒の集団で、313年ローマがキリスト教を公認すると、それまでの殉教者の聖地として、エルサレムと並ぶほどの巡礼地となっていたそうです。
　また7世紀にアラブ人がこのあたりに進出すると　アブメナは襲撃破壊され、廃墟となってしまい、川原に現在でも埋もれています。
　ただ現在はその隣に1959年に建設された壮大な修道院と聖堂があり、コブト教信者が多く参集しています。

　コブトというのはギリシャ語の　「アイギュプトス（エジプト人）」が由来で、
エジプトのキリスト教徒をコブトと呼ぶようになったそうですね。
　現在でも　エジプトには500-600万人の信者がおり、進学率・教育水準はイスラム教徒を凌いでいて　エジプト社会では重要な役割を持っているとのことです。

　折角ですので　遺跡にも行って見ましたが　前夜の雨で周囲はドロドロ！。
靴もズボンもドロだらけになり、案内のエジプト人ガイドも滑って転んで泥塗れ！。　そういう意味でも印象に残る日でした。

　それにつけても　西洋史　特に宗教に関する部分に暗いのを痛感させられ、
いずれ　しっかり勉強せねばと思ったことでした。

　アブメナ遺跡と聖メナス修道院の見学後は　又バスで長駆カイロに戻り、
カイロ中心地ゲジェラ・シェラトンホテルに到着、ナイル川を見下ろす眺望の良い部屋でやっとユッタリ過ごしました。
　（このところ日本の某旅行社が　カイローアレキサンドリヤ往復で連続的にバス事故に遭遇していますが、やはりアレキサンドリアの日帰り旅行は無理があるようで、アレキサンドリアに一泊した方が　無難なようです）。
　（それと余談ですが　エジプトもテロに対する警戒は厳重で、バスには必ず短身の自動小銃をもったツーリストポリスが同乗し、特に危険な場所では　別に４-５人の警官が乗った車両が先導していました）。

　今回は　アブメナの修道院と、カイロに戻ってからのホテルの部屋から見下ろしたナイル川の夕景の写真を添付します。