エジプト写真紀行5（現地４日目）
西方砂漠 バハレイア・オアシスへ。
現地４日目の２月７日は カイロを出て西へ約370ｋｍ 砂漠の中の一本道をバスでひた走り、西方砂漠のバハレイア・オアシスへ二泊の旅に出かけました。
この日は、見渡す限り砂だけの世界をただ走るだけというものでしたが、単線の鉄道線路が横にあるだけの道を砂だけ眺めてバスで走るのは正に異種体験で 新鮮でした。
この旅行記の最初に記しましたように エジプトの国土（約１００万平方キロ、日本の２.７倍）の96％は砂漠で 砂以外に何も無い世界です。
通常のエジプト観光は 残り４％の 南北に伸びるナイル川沿岸の僅かな地域を見て廻るだけなのですが、このツアーはナイル沿岸以外にも足を伸ばすのが気に入りました。
ナイル川を境に 東を東方砂漠（シャルキーヤ砂漠）、西方を西方砂漠（カルビーヤ砂漠）と呼ぶのですが、その西方砂漠は国土の約2/3を占め、東はナイル川、西はリビヤ国境、北は地中海、南はスーダン国境まで続いており 我々はカイロからバハレイヤまで砂漠の中の道を３７０キロ走ったの上、翌日更に 西南西の白砂漠地帯まで四輪駆動車で片道160ｋｍほど走ったのですが、それでも西方砂漠のホンの一部。
カイロからバハレイヤオアシスまで殆ど直線の道も、時速１２０キロほどで走るのですが、対向車とすれ違うのは１０〜２０分に１台程度。
ただ砂・砂・砂の世界です！
（因みに この舗装道路も３-５月の砂嵐の季節には 砂に埋もれて見えなくなり、
除砂など維持費も結構掛かるそうです）。
（あまりに単調なので 居眠りも多いらしく 途中大型トラックの正面衝突事故現場に遭遇しましたが、遠くからそれを発見した同乗の警官は 事故を装った待ち伏せテロではないか？と小型マシンガンを構えて緊迫した表情になりました）。
昼前にバハレイヤ・オアシス到着、（昼食後明後日の予定のオアシス近辺の遺跡見学をしましたが、スペースの関係で明後日の記事にします。）
バハレイヤオアシスのホテルは バスタブもなく流石に簡素なものでしたが、
ちょっと幼稚園に似た稚拙な装飾も楽しいものでした。
夕食前 ホテルの裏手にある小高い山に往復１時間で登ってきました。
イングリシュマウンテンと呼ばれ、世界大戦の折り ドイツのロンメル将軍の機甲師団の動きを監視するためのイギリス軍の砦があった所だそうで、流石に眺望もよく、落日を楽しみました。
夕食後は ホテルの隣に設けられたベトウイン（砂漠遊牧民）の大テントで、
ベトウインの音楽と踊りを楽しみ、一行の中から鉢巻姿で参加するものも居て
これまた楽しい一夜でした。