エジプト写真紀行 9（現地８日目）
アスワン 切り掛けのオベリスク、イシス神殿、クルーズ船乗船。
現地８日目の2月11日も早朝5時30分起床、ホテル7時出発で アブシンベル空港から空路アスワンに戻ってきました。
アスワンでは 古代からの石切り場で 未完のオベリスクを見学。
切り出している途中で ひびが発生したため、そのまま永年放置されてきたもので、おそらく3200年前 ハトシェプス女王のものと推定されているようです。 （切り出し途中のため 神聖文字ヒエログラフは彫り込まれておらず、確証無し）。
もし完成していたら、高さ42ｍ 重さ1168ｔで、世界最大のオベリスクとなっていたことでしょう。
面白いのは、そう大きな石切り場でもないのに、今でもその直ぐ傍で石工が細々石切をしていることです。
我々の考えでは 石切り場全体を文化遺産として保存するし、仮に石切を続けていたとして日本のペースでどんどん石を切り出していけば とても3200年はおろか数年しかもたないとも思われるのですが、ここがエジプト的なところでしょうね。
ついで、小船でフィラエ島のイシス神殿を見学。
約2300年前古代ローマの時代に建設されたもので、ここもアスワンダムの建設で水没するので、1980年約4万個に分解され、直ぐ隣のアギルア島に移設されていました。
昼過ぎ アスワンのナイル川岸に停泊中のクルーズ船「オーキッド号」に乗船。
これから3泊 この船でのクルーズを楽しむことになります。
船は 全長72ｍ 部屋数70室、全室バスタブ、テレビ クローゼットなどが完備したなかなか快適な船です。
デッキは5層で屋上にサン・デッキとプール。
4階が休息デッキと、バー付娯楽室
3階が客室とレストラン
2階１階も客室。我々は３階の客室でした。
ナイル川にはこのようなほぼ同型のクルーズ船が600隻あるそうで、河岸接岸の際には３-５隻並列に係留し、２階のデッキ高さをそろえていて、他の船の２階通路を横断して自分の船に乗船する仕組みになっています。
船室で一休みし、早速屋上デッキのプールで泳ぎ、夕方帆掛け舟（ファルーカ）に乗り移って周辺遊弋、
そのあと街にでてスパイス・マーケットを見学後 帰船しました。
夕食後は ４階の娯楽室で民族舞踊、女性のベリー・ダンサーというのが やや三段腹傾向だったのが残念ですが、まあやかましいことを言わずに船旅を楽しみましょう。