第一日目	2011年3月17日

成田から北京経由テヘランへ。

今回（2011.3/17〜3/31）ユーラシア旅行社の「イラン歴史物語 15日間」
というツアーに参加してきました。

 
参加者は11名（夫婦4組＋男性2名・女性１名）

東日本大地震の直後だけに不参加者が出るのではないか？と懸念されましたが、
全員やりくりして成田に集合したのは立派？です。

イランはお隣のイラクとともに 古代オリエント文化の中心であり 旧ペルシャ帝国
として広大な版図と独自な文化を誇った地域ですね。

古代文明発祥の地チグリス･ユーフラテス河を持つお隣のイラクが 御承知のような
事情で現在は入国できませんので 今回はイランの中だけをぐるっと回ってきました。

現在のイランはイスラム教シーア派の国で 政治･社会･文化の全ての面でイスラム
教が優先し､立法･司法･行政の全てにイスラムが貫かれ､これらの上に最高宗教
指導者と 宗教家による監督者評議会が存在する戒律の厳しい国ですね｡

　往路の成田からイラン航空機に乗った時から アルコールは厳禁､女性は頭に
スカーフを巻いて髪の毛が出ないようにし 体の線が出ない服装を求められます｡

従来エジプト･モロッコ･トルコなどイスラムの国々を訪れたことはあるのですが､
これらの国々は戒律も比較的緩やかで特に外国人には寛容でアルコールも飲
めたものの イランは宗教戒律に厳格で外国人も例外では有りません｡

(全世界のイスラムの中では シーア派は10%程度の少数派であるが､イランでは
90％を占めており シーア派十二イマーム派が国教となっています)

(因みにスンニ派は宗教指導者の中から最高指導者が選ばれるのに対し､シーア
派は預言者ムハマッドに血のつながったイマーム(後継者)もしくはその代理人の
系譜が重視される)

イランの概要
正式　国名		イラン･イスラーム共和国
面 積		164万8195ｋ�u（日本の4.5倍）
人 口		7420万人（2008年）
首 都		テヘラン（人口約680万人）
宗 教		イスラム教シーア派十二イマーム派90％､ スンニ派9％
言語		ペルシャ語､他にトルコ語系､アラビア語ﾈ等々
通 貨		イラン･リアル（１万リアル≒100円）
大統領		マフムード･アフマデイ・ネジャード
最高宗教 指導者		アーリー･ハーメネイー
(立法･司法･行政の三権の上に最高宗教指導者･監督者評議会 がある）

例によって この旅行の当初予定日程表を添付しておきます。

第一日 （3./17）	15:30　成田発　イラン　ＩＲ801便 　　　(飛行時間4時間　時差-1時間） 18:30　北京寄港 19:30　北京離陸 23:59　テヘラン空港到着 (飛行時間8時間日本との時差-5.5時間）	テヘラン泊
第二日 (3/18)	朝バスにてカスピ海沿岸のバンダル アンザリへ 到着後　アンザル潟をボートで遊覧	バンダルアンザリ泊
第三日 (3/19)	バスにて古来貿易宿場町として栄えた タブリーズへ。 途中サファビー朝発祥の地アンダビルに 立ち寄り、 シャエイフ廟見学 ダブリーズ到着後市内観光	ダブリーズ泊
第四日 （3/20）	バスにて　サンジャンへ。 途中ソロモンの王座で知られるタフテ・ ソレイマン遺跡見学 夜サンジャン到着	サンジャン泊
第五日 （3/21）	バスにてハマダンヘ 途中イルハン王朝の傑作スルタニエ見学 午後 紀元前600年メデイナの首都として栄えた ハマダン到着。 ハマダン市内観光｡ ライオン像・金曜日のモスク他	ハマダン泊
第六日 （3/22）	バスにてケルマンシャーへ　 途中 パルテイア朝遺跡が残る カンガヴァール･ダレイオス一世の功績記念の ビストウーンの碑文　 ササン朝ペルシャ浮彫の残るターク･イ･ブスタン	マシャド泊
第七日 （3/23）	午前　マシャド市内観光　 イマーム･レザー霊廟フェルドウースイ霊廟他　　 20:30 Ｂ９ ９７５便にてマシャド発　 22:00　　テヘラン着	テヘラン泊
第八日 （3/24）	05：00　ＩＲ４１７便にてテヘラン発　 06:15アフワズ着　バスにてアフワズ近郊見学　 アケメネス朝の行政中心だったスーサ 紀元前 エラム時代の都市遺跡 ハフト・テペ　現存する世界最大の階段状 チョガ･ザンビルシュシュッタルの推理設備他	アフワズ泊
第九日 （3/25）	バスにてシラーズへ　 　　途中ササン朝の都ビシャップ遺跡見学	シラーズ泊
第十日 （3/26）	シラーズ市内観光 ピンクのタイルを多用したローズモスク　 　ハ―フェーズ廟　エラム･ガーデン他 午後　シラーズ近郊遺跡観光　ダイレオス一世 が建設しアレキサンドロス大王が破壊したペル セポリス王朝遺跡群　アケメネス朝第四代 の王墓　ゾロアスター教(拝火教） 神殿 岸壁彫刻のナクシュ･ラジャブ　他	シラーズ泊
第十一日 （3/27）	朝　シラーズ市内観光　ハムゼ廟 その後ヤズドへ　途中アケメネス朝最初の都 パサルガダエ 観光　キュロス二世の宮殿・ 王墓他 夜ヤズド到着	ヤズド泊
第十二日 （3/28）	ヤズド市内観光　 　ゾロアスター教拝火神殿・金曜日のモスク　 鳥葬の沈黙の塔他 その後サファビー朝の首都 として隆盛を極めたイスファファンへ 　途中中世の隊商宿キャラバンサレイ・人工水路 カナート見学 夜イスファファン到着後イマーム広場の夜景見物	イスファファン泊
第十三日 （3/29）	イスファファン市内観光　 イマーム広場･イマームモスク・アリカブ宮殿 バザール･四十柱宮殿・33アーチ橋･ ヴァーンク教会 夜21:10イラン航空ＩＲ２２２便にてテヘランへ ﾄﾄ22:15テヘラン着	テヘラン泊
第十四日 (3/30)	テヘラン市内見学　イラン考古学博物館･ 絨毯博物館･サーダバード宮殿　他 夜19:55　ＩＲ800便にてテヘラン発　 北京経由成田へ	機中泊
第十五日 (3/31)	北京経由　12:00　成田帰着 　 （時差+4.5時間）

ところが 旅行の前半は飛行機遅れ等のアクシデントも相次ぎ 特に第一日目
はイラン航空機が成田出発段階から4時間近くも遅れテヘラン到着が日付け
が変わった翌18日の03:56(日本との時差-5.5時間)（地震の影響で経由地の
北京に帰る中国人と 3/21からのイラン暦正月でのイラン人帰国者が多く急
遽飛行機材を大型ジャンボ機に変更したため)。

テヘランで入国手続･通関後バスにてホテル到着は05:56

06:30分に部屋に入り､次の予定があるためベッドに入ることなく入浴だけ
済ませて朝食後9:00ホテル出発､何とも難行苦行を予測させる旅の始まり
でした。

一日目は途中寄港した北京空港と到着地テヘラン空港の写真とテヘランの
ホテル写真のみ添付しておきます｡(イランでは 空港も撮影禁止であり冷や
冷やしながら撮ったものです)
なお明日からのイラン観光を始めるに先だって イランの略年表も添付して
おきましょう。

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