終日世界一の迷宮都市フェズ観光。

　この日は一日かけてゆっくりフェズの観光をしました。

ﾌｴｲｽフェズ モロッコ最初のイスラム王朝の古都。

イスラム教の祖 預言者ムハマッドの婿アーリーの子孫にあたるムーレイ・ イドリス一世が8世紀末バクダッドのイスラム王朝に反乱、敗れて中央 モロッコに逃れ、先住民のベルベル人の信頼を得てこの地にイスラム 王朝を興した。 　その子イドリス二世がフェズ河の西岸に新都を築き巨大な城壁で囲ん だ街に壮大なモスク・神学校などを作り隆盛を極めた。これが現在の フェズ・エル・バリで、その後13世紀マリーン朝時代に現在フェズ・エル・ ジェイドといわれている王宮を中心とした新しい街が作られ、さらに20 世紀フランス統治時代にヌーベル・ヴィル（新市街）ができて現在はこの 3つの部分から成り立っている。（人口約百万人） 　特にフェズ・エル・バリは細かい路地が入り組んだ世界一の迷宮都市 として有名。 vvvvvvvvv（世界遺産）

　まずは　フェズ・エル・ジェイドにある王宮付近から。

王宮は約80ヘクタールという広大な敷地で モロッコで最大の王宮。
丁度現国王ムハマッド六世がフェズの王宮に滞在中でモロッコ国旗があちこちに
沢山掲出されていました｡(因みにモロッコ国旗の地の赤は血の色､星の緑は平和
とイスラム、星の五角はイスラムの五行 信仰告白･礼拝･喜捨･断食･巡礼を表す)
・ついで王宮横のユダヤ人街（かつてユダヤ人が安全のため王宮のすぐ近くに
土地を求めて塩などの商売をしていたが イスラエル建国後ほとんどがイスラエル
に移り、他はカサブランカに3000人ほど）を見学。

その後いったんバスに乗って南の要塞からフェズの全景を俯瞰。

　次に現地スルーガイドのほかフェズの現地ガイドもつけて一行の前後をガード
してもらいながら徒歩で迷宮都市フェズ･エル･バリへの中へ｡なにしろ細かい
路地が入り組んでいてたちまち今自分たちがどこにいるのかわからなくなる始末。

もともと細い道が入り組んでいるうえに 各家が中庭を広くとるために壁を路地の
方にせりだして　場所によっては人一人の肩がやっと通るだけの道幅しかない。　
しかも通路の上にまで渡り廊下風に住居スペースが伸びているので小路を歩い
ていての狭隘感はいや増すというもの。
　それでもメデイナのなかは いくつかのブロックに分かれ 各ブロックごとに水場･
ハマム(蒸し風呂)衣料繊維･パン焼き屋･モスクと各種商品のスーク（市場）が設け
られており それなりのルールはあるらしいが部外者はたちまち方向音痴となる。

当方はただガイドに従って 銅製品の職人ブロック・タンネリー（なめし皮）の
ブロックなどを見て回りました。なめし皮のブロックなどは異臭がひどいので入る
前にミントの葉をもらい、それを鼻の前にかざして臭い除けとしました。

その他各道にそって糸を張り巡らせた撚り糸職人がいたり､立派な修道院ブ-･
イナニア・メドレセがあったり、多岐多彩　猥雑にして活力に満ちた街ですね。
　メデイナのなかの物品移動手段は（車が入れないので）もっぱらロバの背に
載せるか､小さな手押し車で これらの物の通行が人よりも優先し道を譲るルール
になっているのも面白いですね。

ブジュード門で写真撮影をし、近くのレストランで昼食。

昼食後は 買い物グループと小路探索グループの二つに分けてさらに散歩を
してみましたが 方向が分からないのは全く同様でした。

　15:00　ハミッドさんの民家でおちあい、ミント・テイを御馳走になって一息入れ、
ブジュード門を出てバスに乗り 新市街のスーパーをひやかして ホテルに戻りま
したが 歩き廻るだけで 結構くたびれ、かつとても刺激のあった一日でした。

今夜・明日さらに同じホテルに連泊です。