旅行2日目 ペルーの首都リマの市内観光。
ペルー は 人口2700万人。面積128万平方キロ(日本の3.4倍）、
首都のリマは 16世紀スペイン人フランシスコ・ピサロがインカ帝国攻略
の拠点とした街で、インカから収奪した黄金をスペイン本国へ送り出した
港でもあり、残りの黄金で大聖堂や種々の建物を飾った街でもあります。
これらの遺物を眺めるペルー人の感情には複雑なものもあるようです。
ペルーの人口構成自体が欧州系12％、混血40％、先住民47％で、いわば
人口の半分が征服者の血を引いているわけであり、なおさら屈曲した思いに
ならざるを得ないのでしょう。
勿論政治経済の実権は欧州系を中心とした一部エリート階級にあり、先住
民は今なお貧困に喘ぎ、また都市と地方との格差も大きく、この国の政治状
況を複雑にしているようですね。
例のフジモリ前大統領は この国で評価を得ている日系人の真面目さを背
景に大統領に当選し、貧困者対策も施し、他方エリート階級とも結んでかな
り力を振るったものの、結局エリート階級の中の権力争いで地位を追われた
ようですが、今でも先住民や地方での人気は高く、今回の訪問中でもフジモ
リ復帰要求のデモ行進があっていました。
今でも世論調査によれば 三十数％はフジモリ支持で、他方現在のアレハ
ンドレ大統領は支持率数％という不人気で、条件が整えばフジモリ復活の可
能性も高いとか。
我々は、フランシスコ・ピサロが1535年に建設を始めたという壮大な大聖堂
や、大統領官邸、大実業家ガーリョ氏が種々の黄金や武器を集めた黄金博物館
（プレ・インカ時代のミイラの展示もある）、日本人実業家天野氏が集めたチャ
ンカイ文明（1000-1400年）の土器などの天野博物館などを見学。
南米のほとんどの国がそうですが この国の貧富の差が大きいことを痛感しま
した。市内見学の折の写真数葉を添付しておきます。
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（この夜も 前夜と同じリマのシェラトンホテル(カジノ付き)に宿泊。）