現地第10-11日目「終わりに」
現地10.11日目に､オークランドで泊まったホテルはセミ･スイートでゆったりしていて､
電磁調理器･電子レンジ･各所食器グラスも完備｡部屋のあちこちの戸を開けてみると
自動洗濯機･電気乾燥機スチームアイロン･アイロン台､はては体重計までいづれも真新
しいものが完備されているのには驚きました。
11日目夕食後夜のオークランドスカイタワー見学で､全てのプログラムを終え､翌12日目
09:35オークランド発､日本時間16.30に成田に到着(飛行時間10時間､(サマータイムの
ため時差４時間）で､このニュージランドの旅も終わりになりました。
旅を通じてのいくつかの気付きをメモしておきましょう。
１，｢食事はどうだったか？｣と よくお尋ねを受けるのですが､このHISエレガンテという
コースは通常のコースよりもやや上級を志向しているだけに比較的食事にも配慮しており､
まあまあ良かったと言っていいでしょう｡もちろん宗主国英国よりもはるかに良かったで
しょう｡
ただ豪州と同様､牛肉も牧草主体の飼育のため霜降りなどは望むべくもありません｡
意外だったのがラム(生後１年以内の子羊肉)が臭いもなく､結構いけました｡最近のホテル
の通例で朝は勿論､昼､場合によっては夜もバイキングのことがあり､これらはドコモ同じよ
うな品揃えであることと､それに小生根が賤しいものでﾈバイキングだとつい食べ過ぎてい
けません。
２．小生は根っからの親米主義者？で米の飯と醤油が大好きなため､クイーンズタウンで
の中華料理､ロトルアの豚カツの昼食､オークランドについた日の日本料理､最終日夕食の
西洋料理ではあるが伊勢エビ類､似の大海老等はうれしくいただきました。
３．ただホテルのバイキングでも日本人観光客が増加しているせいか､1/3程度のホテルで､
インデイカ米のご飯､と醤油を備えているところがあり､これまた助かりました｡小生は従来
の海外旅行同様､ソーメンと電気鍋を持参し2回ほど自室で作りましたが､流石にその必要
はなかったようです｡日本で折り詰め寿司などに付いてくる小さな醤油パックを大量に持参
しましたが､これは結構重宝しました。
４．ご飯や醤油を揃えているところが結構あったことと同時に､日本人や日本語を話す中国人
などのスタッフを揃えているホテルや土産物店が大きな都市には沢山あったのにはビックリ
しました｡場合によると､街道筋のレストランや比較的小さな土産物屋にもいるのですから｡
昔はハワイかアメリカ西海岸等に限られていたのに､日本人の観光客の実力を再確認です。
５､特筆すべきはニュージランド製ワインで､赤･白とも極めて美味｡ワイナリーが400社以上
あるようでそれぞれ真面目に作っており味は芳醇！フランスの最高級のワインとまでは行き
ませんがフランス･イタリアなどの上級品に匹敵するものが多く､最近はワインの国際コン
クールで入賞するものが輩出しているようです｡
今回の旅行添乗員がワイン好きでニュージランドワインにも詳しかったので､当方毎夕食毎に
ボトルをとり色々な銘柄を楽しみましたが､いずれも満足すべきものでした｡さほど高価では
無いので､いわゆるテーブルワインやキューイのワインではなく､チャンとした銘柄のボトル
をとった方がより楽しめます｡
(レストランでも一瓶3000-4000円程度で､かなり高級なワインが飲めます)
６．キューイといえば果物の名ですが､ニュージランドの国鳥である飛べない鳥の名であり､
更に豪州でオージーというのが豪州人をさす言葉であるのと同様､キューイはニュージランド
人を差す言葉でもあります｡英国系が多いとは言うものの英本土と違いキューイ気質は気取
らず温厚純朴なもので､旅をしていても極めて気持ちの良い国民性である｡また家庭を大事
にし家事に協力することでキューイ･ハズバンドは外人女性からの人気も高いようです｡又治
安が良いこと､自然が豊かなことで､日本からの女子学生の短期留学やホームステイも多く､
旅行中何人も遭遇しました。
７．各都市で戦没者の慰霊塔が多いのにも意外でした｡英連邦にの一員として､各次の世界
大戦､英国が当事者となる各種戦争にはかなり律儀に参加して犠牲者も多く出しているよう
です｡現在でも英国の影響は色濃く､総督もいますが､最近では英国と一定の距離を置き､
むしろアジア経済圏との結びつきを深めており､日本との交流も盛んです｡車もトヨタの中古
車が多く愛用されていますね｡
８．国民所得は高くないが(平均年収も200万円台?)物価も安いし､安定した社会｡社会保障
その他も完備しており､他方議会オンブズマン制度なども早くから採用､民営化その他行政
改革のモデル国ともなっていますね｡国民の政治意識も高く投票率は90％台とか。
又､ホテルの従業員他に東南アジア､イラン他の中近東諸国出身のものも多く､難民受け入れ
にも積極的であったようです｡(流石に最近反対の声も出ているらしいが･･･)短期間のパック
旅行ではありますがこの國を旅して自然と人情と生活ぶりを観察すると､工業化を急ぎすぎ､
色々な破綻を生じている日本の現状と較べてあれこれ考えさせられる点も少なくありません
でした｡無茶苦茶に働いてより多くの金を稼ぎ､不動産やブランドものを買い漁り､他面自然
破壊と公害を発生させ､挙げ句の果てには経済破綻では・・・・｡
経済成長というのも､もっとゆったりして､生活の実質を豊かにする方がbetterな気もします。
パック旅行は､一に天気、二に添乗員ともいわれますが､今回はその双方に恵まれ大変幸せ
でした｡従来業界団体の団体旅行等でＪＴＢ･近畿日本等の一級の添乗員とも接してきたが､
ややもするといわゆる一級の添乗員は意識過剰であったり権柄ずくに行動規制しかちであっ
たりするが､今回のＴ嬢は周到な準備とバランスの取れた知識､最低限のルールは守らせつつ､
参加者が楽しく過ごせるようなきめ細かい心遣いなかなか見事なものでした。
まだ各種の花や鳥その他動物を撮った写真もあるのですが､使用した以外の1000枚の写真
処理はまだ手つかず｡それに13日間の旅からの帰国当夜から連続徹夜･半徹夜作業でのこの
シリーズ作成して流石ににすこし疲れました｡
この辺で一息入れましょう｡
現地泊の最終日夜 登ってみたオークランド スカイタワーの写真を眺めながら｢おしまい｣と
いうことにさせていただきます。
ご覧いただいた方も ご苦労様でした。
長らくご閲覧くださいましてありがとうございます。 「完」