(第12日目)｢世界自然遺産 九塞溝 則査窪溝
　　　　　　日則溝 観光､夜の民族舞踊観賞｣

 旅行12日目は いよいよ九塞溝本体の観光です。

九塞溝とは 曲がりくねった谷にチベット人の九つの村があるところという意味で四川省成都の北400ｋｍ岷山山脈にある秘境。

国家保護を受け、1992年 世界自然遺産に登録、現在では黄龍と共に中国一番の人気観光地となっています。
殊に 最近 九塞溝・黄龍飛行場が出来て 便利になってから 来場者が爆発的に増加し、九塞溝では団体客を中心に一日1万人以内となるように規制しているほど。

　九塞溝は 原始林を背景に総面積6万ヘクタールもの広大な地域に、大小合わせて108もの湖が点在し、全体がY字形に展開しています。

入口からＹ字型の縦の線にあたる樹正溝、Ｙの字の左斜めにあたる則査窪溝、Ｙの字の右斜めにあたる日則溝の三つの地域に分けられ、今日は Ｙの字の合流箇所にある諸日朗瀑布から始めて、左側の則査窪溝の長池・五彩池・上季節海・下季節海、を午前中 見て廻りました。

昼食後 Ｙ字型の九塞溝の右斜め部分日則溝の鏡海・玉花海・熊猫海・珍珠灘・珍珠灘瀑布を見て廻りました。
（入口近くの樹正群海溝は明日観光の予定です）

　朝 切符を買う九塞溝センターに行くと 正に物凄い数の観光客、最初小雨が降っていたこともあって、観光のための随所が傘をさした人ごみで景色を見るのもままならぬ有様。
（これでは10/1の国慶節や紅葉の時節の混雑振りが思いやられるというものです）。

　それに池を見渡す景色の良いところでは　中国・台湾の団体客が占拠して交互に友人と写真を撮りあい、割り込む余地がなく、又通行できなくなる場合もありました。
カメラに慣れていない人は場所に行ってからカメラを調節し「一、二の三」といってシャッターをきるのですから時間がかかってやれません。

　九塞溝内部は 外部からのバスは入れず 専用の乗り合いバスを利用するのですが、どういうわけか 我々の旅行社は専用のマイクロバスをチャーターでき、すこしでもすいていそうなところから廻り、また 廻るにしたがって雨も上がり 日の光も増してきてなんとか景色を楽しむことが出来ました。

　夜はホテル近くにいくつかある劇場でチベット民族舞踊の観賞。
もっとも、我々の行った劇場は民族舞踊もあったものの、主体はハンサムな若い男の歌手たちの歌謡ショーのようなもので、観客の中国人オバサンたちが歌手に駆け寄ったり、「これでは中国版氷川きよしショーだな」などと　ジイサンどもで話した事です。

　若い女性の写真が好きなオジサン読者のために 舞姫の写真のみご紹介しておきます。