(2日目)「成都から磨西鎮まで」

この日は 成都を出発して磨西鎮まで 西南方向へ約300キロの移動
です。

前日成都空港からホテルまで使ったバスが この後13日目の九塞溝
空港までずっと行動を共にしてくれます。運転手は2名。
因みに 今回のツアーは参加者8名｡最低催行人員10名のものが催行
決定後 2名のキャンセルが出て8名となったもの｡

それに対して､サポート部隊は 東京から同行したユーラシア旅行社
の女性添乗員1名･中国側受け入れ旅行社の西安本社からの女性添
乗員1名､その会社の下請け？である四川省旅行社からの男性添乗員
1名､それに上記運転手2名の合計5名がフルに同行してくれる(それ
に観光地ごとに更にその場所の現地ガイドが付くことが多い)ので
すから誠に贅沢なものです。

　30人乗りの中型バスで ゆったりとしたものでした｡(但しだいぶ
使い込んだ車体で､道路の状況もあり乗り心地は必ずしも芳しいも
のではありませんでした)。

　成都から130キロほどの高速道路と昼食場所の安全県までは まあ
それでも快適なほうでしたが そこから山道に入ると アスファルト
の損傷が目立ちしかもコンクリート舗装への変更工事が至る所で行
なわれその区間は交互一方通行。

　15-20分ほど待たせられるのは当り前､その折には焼トウモロコシ
売りなどが屋台を引いて 商売に寄ってくる始末。
　道路工事自体 手作業での ノンビリしたもの､地方に入ると昔なが
らの｢中国流｣に慣れる必要があります。

　それは兎も角､山道を登るにしたがって 山容が大きくなり､
日本と似た風景ながらも スケールが違いますね。
15時過ぎ標高2200ｍ､全長4176ｍの二郎山トンネルを通過。
ここは チベットへの回廊に通じる交通の要衝で､1999年完成した
もの。
従来は夏でも雹が降る山を苦労して越えていたようです。
 此処を境に 西側にはチベット族や羌族などの少数民族が多くな
ってきます。

　長い間の歴史と、茶と馬などの交易の結果でしょうね。
北西のチベット自治州などでは これらの人々の自治権を認め､
産児制限も3-4人まで認めているようですが､ここ中国四川省の中
でもこれら少数民族は一人っ子政策の枠外として子供2人までは
認められているようです。　
　この日は いわば奥の高山や景勝地へ行くための移動日ですが宿
のある磨西鎮に着いて チベット族やイ族エ族などが混住する磨西
古鎮の家並みを見物しました。

　朝8時に成都を出て17時過ぎの磨西鎮着､揺れる山道と交互一方
通行に恵まれた？一日でもありました。

　添付写真は 通った順に､左上:成都付近の高速道路､右上:山道に
入ってからの道路脇景観､左下:二郎山トンネル､右下磨西古鎮です｡