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| 第七日目 |
2013年5月12日 |
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文･撮影 彦由 耕二 |
セビリア市内観光。(セビリア泊)
今日はセビリア連泊で､一日セビリアの市内観光で過ごしました｡
昨夜フラメンコショウの見物で夜遅かったので､午前中は各自自由にということ
だったのですが 結局ほとんどのツアーメンバーが添乗員とともに中心部に出
かけ 観光馬車4台での市内中心部遊覧を楽しみました｡
(5人乗りで一人当たり10ユーロ)｡
天気は良いし､心地よい風の中 セビリアのマリア･ルイーザ公園の中など馬車で
走ると素敵な気分でしたね｡
この日は日曜日なので閉じている店も多いのですが､馬車観光ののち､サンタクルス
地区の開いている店など散策し､北京城という中華料理店で昼食｡
西洋料理が続くと､白米に野菜･肉炒めなど東洋の飯はありがたいですね｡
昼食からは合同行動で､14:25よりバスでのツアーの観光日程へ｡
セビリアはローマ時代には属州ヒスパニアの主要都市であり､西ゴート帝国の首都
も置かれたことがあります｡
ジブラルタル海峡を渡ってきたモーロ人に712年占領され､以後500年以上にわ
たりイスラム文化の中心となり､1070年にはそれまで半島の首都だったコルドバを
併合するほどの勢力をつけました。
13世紀中頃 レコンキスタによってセビリアからもイスラム勢力が一掃されるが､新
大陸がインドではなくアメリカ大陸であることが判明し､良港に恵まれたセビリアは
キリスト教スペイン新大陸交易の拠点として繁栄｡
(現在のセビリアの人口約70万人｡スペイン第四の都市)
カルメン､セビリアの理髪師の舞台であり､フラメンコ､闘牛も本場｡
バスはまずスペイン広場へ
1929年に開催されたイベロ･アメリカ万博の会場スペイン館として建てられたもの
で直径170ｍの半円形の広場｡広々した気持ちの良いところですね｡建物の回廊
下にはスペイン各県のタイル画が巡らされています｡
またスペイン広場周辺はフィリップ5世王妃のマリア･ルイーザ公園となっています｡
次いでセビリア大聖堂（カテドラル）へ｡
此処は 1401年教会参事会が｢後世の人が 正気の沙汰ではないと思うほどの
大聖堂を建てよう｣と決定､従来のモスクの跡に約100年をかけて1519年完成
させたもので､ヨーロッパでもローマのサンピエトロ寺院､ロンドンのセントポール
寺院に次ぐ三番目の規模を誇っている｡(奥行116ｍ､幅76ｍ､高さ37ｍ)
写真右手に見える付属のヒラルダの塔(高さ97ｍ)は12世紀のモスクミナレットを
改築したもので､屋上には高さ4ｍ､1.3ｔものブロンズ製ヒラルダ(風見鶏)が設け
られ風で回転する仕組みとなっている｡
我々はまずヒラルダの塔70ｍの位置にある展望台まで歩いて必死に上り セビリア
市内の展望を楽しみました｡
写真は一枚のみ添付していますが 360度の展望が得られ､苦労して上るだけの
価値は十分ありました｡
次いで大聖堂内部を廻りましたが 流石第三位の規模､壮麗なものです｡主祭壇は
現在修復中ですが ステンドグラス 脇祭壇 いずれも華麗で､聖火台席にあるパイプ
オルガンは8000本ものパイプで構成されています｡
また内部にあるコロンブスの棺は 当時スペインを構成したレオン､カステーリア､
ナバーラ､アラゴンの四人の国王の像によって担われています｡
此処は元々ローマ時代から建物があったものですが､12世紀以降イスラム教徒に
よって城塞が築かれました｡
現在の建物は14世紀ごろペドロ一世によってたてられたもの｡
ムデハル様式(イスラム･ルネッサンス･ゴシックの三つのが様式が融合したもの)で､
これもなかなか壮麗なものです｡
また庭園は ６−７ヘクタールにも及び 立派なものでした｡
これで本日の観光予定は終了し､あとは夕食を含め各自自由行動となり､セルビア
の闘牛見物へ出かける方もいたのですが､平和愛好の当方などは不参加､
(バルセロナなどでは闘牛自体を最近禁止)バスでホテルに帰ってきました｡
ところがホテルに着いたところ同行者で｢近くのマカレナ教会のマリア像が素晴らしい｣
と教えてくれる人がおり､４人ほどでホテルから徒歩10分足らずのの教会へ出かけて
みました｡
これがなんと大正解で､素晴らしいマリア像でしたね｡
案内書によれば､マリア信仰の強いスペインで 特にセビリア市民の尊崇を集めており､
聖週間には神輿に担がれたマリア像を見ようと多数の信者が押し寄せる由｡
美しい塑像でした｡
夕食は 添乗員と有志数名とともに近くのバル(居酒屋)で海鮮の小皿料理(タパス)
をいろいろ取り ワインとビールで楽しく・・・｡
セビリアのホテルの自室は部屋の壁の胸から上に鉄格子の嵌った窓があり､その
窓の高さと並行に中庭があるという真に可笑しな部屋で 気分としては牢獄から空
を見上げる感じでしたが､中庭が喫煙場所にもなっており､窓際に寄ってタバコを
吸えるのでまずまずでした｡
