第十三日目
第十三日目
イスタンブール観光。
地下宮殿､トプカプ宮殿､軍事博物館､ガラタ塔他
今日はイスタンブールの観光二日目。
ツアー一行としてのグループ観光出発は10:45からのため､それまで家内と
また朝の散歩に出かけました。
まずはホテル近くの イスタンブール(スイルケジ)駅へ。
ここは欧州からの有名なオリエント急行の終着駅だったのですね。
海側に向かっての駅舎の古い石造りの部分には｢ORIENT EXPRESS｣の銘板が
嵌めこまれており､待合室なども往時の雰囲気をつとぇています。
一部は小さな鉄道博物館のようになているようです。
次いで､波止場周辺でアジア側からのフェリーで到着する多くの通勤者
などを眺めたり､金角湾のガラタ橋やガラタ塔､停泊するエーゲ海クルーズ船
を眺めたり・・・
10:45からのグループ観光で最初に訪れたのはアヤソフィアの近くに入口
のある｢地下宮殿｣
地下宮殿といっても｢イエレバタン地下貯水池｣というのが正しく､立派な
石柱で天井を支えられた東ローマ帝国時代の巨大な地下貯水池ですね。
紀元3～4世紀にはすでに存在していたが､火災にあった後6世紀ユステ
アヌス帝の時に再建されたもの。
地下20m｡貯水池は長さ140mｘ幅70mの広さで､内部は高さ9mのコリント様式
の柱が1列28本X12列､合計336本並んで支えており､約78､000立方メートル
の水を貯水できるという｡
宮殿の奥の柱の基部に｢髪の毛が蛇で､見たものを石に変える力を持つと
されるギリシャ神話の神メデューサ｣の首を据えたものが2本あり､不気味な
雰囲気を漂わせている。これは1984年の大改修の時､底の2mもの泥を取り
除いたら現われてきた。
このような貯水池は市内各所に残っていて､水は20Kmも離れた北郊外の
ベルぐグラードの森から水道橋や土管を通じて運ばれてきて､東ローマ帝国の
コンスタンチノーブル､オスマントルコのイスタンブールの街を潤していたも
のですね。
次いで､11:30からトプカプ宮殿の見学。
マルマラ海･金角湾･ボスポラス海峡を見渡す眺望の良い要衝の場所に建てら
れたオスマン･トルコ皇帝の居城ですね。
1453年にイスタンブールを陥落させたメフメット2世が1467年に建設､それ
以降も増築､改修を繰り返し､70万㎡という広大な敷地(日本の皇居の約2倍)に
皇帝の居館･側室達のハレムだけでなく 重臣たちの会議場､外国使節の謁見場､
閲兵のための広場なども備えたオスマン朝の政治の中心だったところです。
総門である皇帝の門をはいり､左手に聖エレーネ聖堂を見ながら､近衛兵
イエニチェリ軍団(占領地のキリスト教徒など異教徒の若者を教育して仕立
てたオスマン軍最強の軍団)の閲兵も行われた第一の庭を進んで中門
(儀礼の門)へ。
そこを通って第二の庭､そして幸福の門を経て第三の庭､その奥のボスポラス
海峡に臨む第四の庭へと続き､その間左側には大規模のハレム､皇帝の居館｡
右側には大厨房､陶磁器館･衣装･宝物殿など多くの建物が並ぶ壮大なもの
ですね。
有名な黄金のトプカプ短剣･重さ3kg世界最大のエメラルドなども眺めて来
ましたが(残念ながら完全に撮影禁止で監視が厳しく､いい加減に腰だめで
撮ったのがかろうじて3枚)
世界帝国オスマンの財力の大きさに恐れ入るばかりでした。
（1856年新市街側に建てられたドルマバフチェ宮殿に移るまで約400年間､
ここがオスマン帝国皇帝スルタンの居城であり続けたわけです）
昼食の後13:50から軍事博物館へ。
オスマン軍は世界最初の軍楽隊を持った軍隊で勇壮な音楽で全軍を鼓舞し、
かつ敵を畏怖させたことでも有名で､その軍楽隊の演奏を聴き､その後各種
兵器や歴戦の戦争画などの展示も見ましたが ここも大規模な博物館ですね。
1453年オスマン軍の侵攻に備えるためビザンチン側が金角湾に張った鉄鎖
の実物や それを突破するためオスマン軍が丘を越えて軍船を金角湾に運び
込んだルートの模型展示なども興味深いものでした。
そのあと夕食まで自由時間でしたが 我々は数名は添乗員とガラタ塔へ。
この塔は､ビザンチン帝国時代からある物見の塔。 高さ67m。
コンスタンチノーブル攻略後メフメット2世は高さを7mほど低くして捕虜
収容所に使い､ムラト3世は気象観測所に使った由(現在は純然たる観光施設)
最上階9階のバルコニーからは眼の下に金角湾､ボスポラス海峡､イスタンブール
の新市街から旧市街を見渡せる眺望が大変結構でしたね。
ガラタ塔から波止場まで戻って完全に解散｡我々夫婦は名物鯖サンドを購入､
持参の和辛子･醤油をつけ､ピクルスも買って食べましたが これがおいし
かったこと！。
夜ホテル再集合で20:20からベリー･ダンスと民族舞踊のデイナー･ショウ
へ出かけました。
22:50ホテルに帰着。
明日は最後のボスポラス海峡クルーズがあって夕方イスタンブール国際空港
から帰国の途に就くのですが､ホテルは朝チェックアウトし荷物はバスに預け
てしまわなければならないのでスーツケースのパッキングを・・・・・・
なかなか盛り沢山で結構忙しい一日でした。
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